県営 ため池等整備事業 松尾地区 第3号工事
- 工事場所
- 岐阜県岐阜市 長良 雄総地内
- 工期
- 令和4年9月12日~令和5年12月13日
- 発注者
- 岐阜農林事務所
- 概要
- ため池改修工事 堤体工 ・土工 機械掘削 V=9,303㎥、堤体盛土(刃金土) V=980㎥ (さや土)V=5,188㎥ 水平ブランケット V=169㎥、法面整形(盛土部) A=924㎡ (切土部) A=381㎡ 建設発生土運搬・処分 V=3,242㎥ ・上流斜面保護工 張ブロックA=183㎡ ・ドレーン工 U型側溝 L=6m 取水工 ・コンクリート工 V=181.3㎥、鉄筋 V=6.917t、底樋管 L=47.4m、取水設備1式 洪水吐工 ・コンクリート工 V=334.1㎥、鉄筋 V=18.515t 下流取付水路工 U型側溝 L=20.3m 放流工1式、撤去工1式 仮設工1式 ・仮水路1式、水替工1式、敷鉄板設置撤去1式、交通管理工1式
今月のレポーター
- 水野 宏紀
- 第一土木部工事課
今回紹介させていただく現場は、岐阜市雄総の北側に位置する松尾池の改修工事です。この工事の目的は堤体の耐震性能や近年の豪雨における余水吐の流下能力が不足しているため、堤体が決壊する恐れがあり、民家への被害を防ぐことです。
今回は3期目の工事で池の水が溜まっていない状態からの施工となりました。去年の11月上旬に伐採、除草等の準備工を開始し、11月下旬~12月中旬にため池内の堆積土の改良、搬出を行いました。堆積土は改良材でさらさらな状態にして運搬できる程度まで改良しています。年明けより堤体の掘削を開始し、3月中旬ごろに掘削を終えました。当初の計画では堤体の大部分を流用土とする予定でしたが、いざ掘削を始めると粘性土の流用できない土が大量に出現しました。結果的に残土処分費が増加してしまい、一部の工種を次の工事に持ち越しするなど、計画の大幅な見直しが必要になりました。さらに堤体掘削を続ける中で、明治時代に造られた旧堤体と思われる構造物が出土し、堤体調査、地元の方の見学等が頻繁に行われ、作業がなかなか進まず2か月ほど工事が遅れています。
今後の予定としては、底樋、堤体盛土の施工をしていきます。現場までは林道なので道が狭く、百々ヶ峰を目指す登山者の利用も多いですが無事故、無災害で完成できるように工事を進めていきます。